課題例 ギルフォードコース「必要品の判定キューブ(5歳児対象)」
Q:洗濯に必要なものは?
あなたはどれだと思いますか? 最近の子どもは「洗濯=洗濯機ですること」というイメージから洗濯機と答えてしまいます。無理もありませんが、本当に必要なものはなんでしょうか? 「これがないと“洗濯”ができない!」というものはなんでしょうか?
おわかりですよね、答えは「水」です。
この「水」という答えにたどりつくとき、子どもは「いちばんぴったりなものはどれだろう?」とそれぞれを比べて判断する力を使っています。この力が弱いと、国語の長文問題や矛盾のない論理的な正しさを問われる問題などで苦労してしまいます。
これを難しくいうと「概念の評価」と説明できますが、いいかえれば「物事の本質を見極める力」といえます。表面的な物体や慣習に惑わされず、その奥にある本質を突き止めるこの力を、小さいうちからしっかり育てておくことが大切です。